♪♪讃美歌「まぶねのかたえに」 (讃美歌107 讃美歌21-256)♪♪
「まぶねのかたえに」の原曲はG.C.シェメッリとJ.S.バッハが協力してまとめたシェメッリ歌曲集に"Ich Steh' an deiner Krippen hier" BWV469として含まれています。この曲集は、古くから歌い継がれているコラールやアリアをまとめたものでバッハがオルガン伴奏、通奏低音を加えたり必要な場合は作曲を行ったことによりバッハ作品番号が割り付けられています。その中に確実にバッハ自身が作曲したのものは3曲のみであると判明しており、バッハ作曲となっていますが、真偽のほどは分かっていません。
余談ですが、"Ich Steh' an deiner Krippen hier"のドイツ語テキストは「血しおしたたる」"O Haupt voll Blut und Wunden"の作者であるP.ゲルハルトによるものです。このテキストをバッハは私たち合唱団とって身近なバッハのクリスマス・オラトリオの第6部の59番のコラールに使っています。
♪♪讃美歌「朝風しずかに吹きて」 (讃美歌30 讃美歌21-211)♪♪
「朝風静かに吹きて」は、メンデルスゾーンの各巻6曲・全8巻の48曲からなるピアノ曲集「無言歌 Lieder ohne Worte」の第2巻作品30の第3曲「慰め Consolation」が原曲です。この曲に「アンクル・トムの小屋」の作者として知られているストウ夫人が詩編139章18節「私が目ざめるとき私はなおも、あなたと共にいます」に基づき作詞しました。4声の合唱曲に編曲した人は不明です。
♪♪讃美歌「天には栄え」 (讃美歌98番「天には栄え」 讃美歌21-211「聞け、天使の歌」)♪♪
「朝風静かに吹きて」の曲は、メンデルスゾーンが1840年に印刷術発明400年記念祝典のために作曲した男声合唱と管弦楽のためのカンタータ「祝典歌 (Festgesang) 」(WoO 9, MWV D 4, 別名「グーテンベルク・カンタータ」)の第2曲(Vaterland, in deinen Gauen)が原曲で、
テキストはチャールズ・ウェスレーが作詞しジョージ・ホウィットフィールドによって改定されたものです。1855年にイギリスの音楽家ウィリアム・H・カミングズ (William Hayman Cummings) がこの歌詞をメンデルスゾーンの曲にあてはめました。これがイングランド教会の『古今聖歌集』( Hymns Ancient and Modern )に1861年に収められました。日本では1903年の讃美歌第60番「かみにはさかえ」、1954年の讃美歌第98番「天には栄え」、讃美歌21第262番「聞け、天使の歌」として納められました。
★ 12月2日のクリスマス・コンサートのチケットは完売いたしました。